News

無事終了!

新いけばな主義展、無事に終了致しました。ご覧頂いた皆様、ありがとうございました。かなり盛況だったようで、3000人以上のご来場者数となりました。本当にありがとうございます。
今回は、出品していても楽しかったし、いい勉強になりました。色々考えさせられる機会にもなりました。いらして下さった皆様が口々にするのは、「見応えがあった」「これこそが、THEいけばなだね」といった嬉しいお言葉でした。私は、芸術の域にまで達したと言わしめたいけばなが好きで、この道に進みました。残念ながら、まだ私のいけばなは芸術にまで到達しておりませんが、アート(美術)を感じさせる作品を心掛けています。今回の作品群は、全てアートを感じさせる力強いものがありました。各作家がきちんと自分の構想を明確にし、完成度の高い作品を制作したからだと思います。そこに邪念は全くありませんでした。大抵は、隣りの作品を気にしたり、花材が被ると焦ったりすると聞きます。しかし、今回の作家達は、場所がどうであろうが、隣に何が来ようが、場に合わせて自分の作品がよく伝わるにはどうすればいいかという事に集中されていたように思います。まさに、場にいける事を体現されていたのではないでしょうか。お互いを作家としてもリスペクトしているから、各々の作品を素直に見る事が出来ていました。変な邪念がないから、花展自体がとても気持ちのいいものとなり、間違いなくその清々しい雰囲気はご来場頂いた皆さまに伝わっていたものと思っています。このような花展を若い人々に毎度見せてあげられたら、いけばな人口も増えるのにと考えさせられたのも事実です。そうゆう事に危機感をお持ちの方が、これは見ておいた方がいい、いや、見ておくべきだと仰ったのも、出品者としては、嬉しい限りでした。やはり、ジャンルは何であれ、アートは人の心を動かすものですね。
私の作品に関して、現代美術家の方が、いけばなを超えてアートで通用する作品だと評して下さいました。私にとっては、グランプリを頂く事よりも嬉しいお言葉でした。空調のお蔭で常に作品が揺れていた事、柱内に展示というルールを守りつつも、気持ちだけははみ出したくて照明を駆使して影だけははみ出させた事、作品内に人が通れる場所を作った事‥そういった小さい事柄が集まった事により、ただ見てもらうだけの一方通行な作品ではなく、語りかけるような作品になったんだと思います。その語りかけに対し、妖精が遊んでるようですとか、ロマンチックとか、天使のブランコとか、沢山の方がお返事して下さいました。本当に嬉しかったです。
花材に関しても、大袈裟なものは使いませんでした。未来のいけばなを考えた時、自然保護の観点からいっても現代のように大量の花材を使えるとは限りません。金銭的な面からいっても、消えて無くなるものに沢山のお金を使う事を理解してくれる人が今後どれだけいるでしょうか。自分にも出来るかも!と思わせる事が、私にとっての「新いけばな」なのかなとも、出来上がった作品を見て、思うようになりました。
今回、「新いけばな主義展」と銘打ってましたが、特に統一見解があるわけではありません。それぞれが考える新いけばなを作品にした方もいらっしゃるし、従来通りの花をいけて、見た方に考えてもらうようにした方もいらっしゃいました。
私にも、はっきりとした答えは出ていませんが、これからも模索しつつ、私らしい自己表現をしていきたいと思っています。
次の機会も、ぜひご覧頂き、ご指導ご鞭撻、どうぞよろしくお願い致します!

ご覧頂いた皆さまに改めて御礼申し上げます。
本当にありがとうございました)^o^(

次回の花展は、秋です!